建築生産マネジメント実習を今年も開講します。
この実習の目的は、設計と施工にまたがるような分野について知ること、創造的な方法で施工の計画を立てること、です。前者は施工(コスト、工期、施工性)を考慮して設計の初期案を修正します。後者については同じ設計案に対してグループ毎、メンバー毎に様々な施工のアプローチを行います。また、パラメトリックデザインやデジタルファブリケーションを利用したモックアップ作成によって施工性を検証します。
2022年度までの数年間は鉄筋コンクリート造で自由曲面形状を設計し、その型枠の施工法を考える課題としてきました。昨年、一昨年の報告は下の通りです。
2022年度はこちら
2021年度はこちら
2023年度は木造です。夏学期(S1/S2セメスター)に池田スタジオでAB君が設計した木造のボールト状の構造物の施工計画を立てます(ページ下部の画像)。その過程では、実際に木造の特殊な構造物を設計したエンジニアのレクチャーや見学会も実施します。材料の歩留まり、輸送(揚重)方法、施工性(持てるか、接合できるか)などなど、T-Boxを利用して実大のモックアップの検証も行います。グループ毎に分かれての作業を通じて、同じ設計に対して色々な施工上の提案が出てくることを期待しています。
スケジュールは下のイメージです。詳しくはシラバスを参照してください。
第1回(10/16、月)ガイダンス:課題説明、グループ分け⇒工学部11号館8階講義室
第2回(10/23、月)レクチャー:木造大スパン構造と建て方
演習:工程表・建て方のスケッチ・ディテールのモデル
第3回(10/30、月)演習:工程計画、設計の調整・変更、建て方計画、モックアップの計画
第4回(11/6、月)ゼネコン技術者によるエスキス
第5回(11/13、月)演習:モックアップの計画・作成
第6回(11/20、月)演習:モックアップの作成(T-BOX)組み立て実験
第7回(11/27、月)最終講評
第2回に建築構造実務者によるレクチャーを予定。
また、10/16(木)に希望者を対象にデジタル木造大スパン構造の見学会を企画しています。
履修を検討している場合は、初回ガイダンスでグループ分け等行うので必ず出席してください。
ガイダンスに出席できない場合は特任助教・林まで事前に連絡してください(sei[at]arch1.t.u-tokyo.ac.jp)。
T-BOXを使用するため10/30までに全員が必ずT-BOXの安全講習を受講してください。
さらに、Shopbot講習会を履修済みであることが望ましいです。(10月は10月11日13:00~16:30に開催予定)