Gondo Lab at UT

日本建築学会優秀卒業論文賞

2023年3月に卒業した上條陽斗君が日本建築学会の優秀卒業論文賞を受賞しました。

曲面折りは、平面折り、曲線折りと展開してきた折り紙研究の一つの到達点と言えるもので、既往研究において1本の折り線でしか検討されていなかったところから、上條君は複数本の折り線によって折れる条件を見いだし、この有効性を歪み度と模型実験によって確認しました。

負曲率曲面が時間連続で変形する形態は極めてユニークであり、建築内外での応用が期待されます。さらにミウラ折り、ヨシムラ折りといった平面・円筒形の折りパターンと座屈形状が一致するところから類推して、負曲率曲面の曲面折り形状と座屈パターンが一致することを見いだした点は発見的ですらあります。

こうした一連の研究においては、前掲のように歪み度や座屈解析などについてアドバイスも受けながら独力で構造的な側面について検討するとともに、ポリスチレンのバキュームフォーム成型以外にも3Dプリンタ等の様々な機器を使って実験装置の製作なども独自に行っており、精力的に研究を進めてきました。このように本研究はテーマ設定、アプローチともに独自性が高く完成度の高い研究といえます(どこかから転載しました)。

おめでとうございます。

http://www.aij.or.jp/jpn/sotsuron/pdf/sotu2023.pdf

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