Gondo Lab at UT

建築生産マネジメント実習2021 報告

今年は3グループで課題に取り組みました。

下の記事では課題やスケジュールの説明の後、3グループのパネルを載せています。同じ設計案に対してでも、色々な施工の考え方ができるところがポイントです。

課題・スケジュール

基本的に下の形状の型枠を計画します。3山の波状の屋根がスパン10mくらいのところにかかっています。波が下のボックスや屋根全体に対して角度が振れているところ、全体がむくっているところがポイントです。繰り返しがあると同じ型枠何回もつくれますが、普通にやると形状みんな違うわけです。

今年から、モックアップ制作@T-Boxを入れました。楽しかったです。映像は宮田助教作成。このサムネイルはどうだろう。

https://www.youtube.com/watch?v=S-QbyZlVOII

設計事務所と型枠製作会社のレクチャーもやりました。下は型枠製作会社さんのレクチャーから。比較的本気の内容。途中でゼネコンさんのエスキスもありました。

Aグループ

まずAグループです。Aグループだけ波のグリッドではなく平面のグリッドに合わせてパネルを分割しました。そうすると壁や庇端部の納まりは考えやすいのですが、型枠の繰り返しは見られにくくなります。それをあみだくじ状にパネルを配置して繰り返しにもっていったところが面白いです。対角線方向に板をねじるのは材料の特性上もあってます。モックアップをつくると板が戻ろうとしてパネルの底が浮いてしまったのも勉強になりました。

Bグループ

次はBグループ。わりとオーソドックスに波の形状に合わせて短冊状に分割してユニットにしてます。現設計に合わせて丁寧に曲率を設定していますし、設計の手間まで検討しています。モックアップでは列ごとに段ができないかなど確かめました。モックアップを見るとかなり材料節約できそうですが、逆に弱そうに見えたかもしれないのでその辺り計算しても良かったかなと思いました。

Cグループ

最後はCグループ。ユニットの重さや建て方の順序など色々なことに目配りされていて完成度高いです。全体がむくっていて角度もふれているのですが、ジオメトリを少し整理すると、パネルの曲面は1種類でいけるというのが1番のポイントです(上凸と下凸、点対称など)。ユニットの箱についても少し角度を付けて並べて行くとアーチができるようにしています。角度つくので安定性どうかなというのと、モックアップ48板で試せると良かったのですが、こちらが準備してませんでした。

パネルの割り方だけ見ても、Aが建築全体のグリッド、BCは波方向に合わせていて、Bは短辺方向に分割、Cは長辺方向に分割でした。

最後に副賞です。評価も割れて面白かったです。お疲れ様でした。

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