Gondo Lab at UT

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権藤研究室では、建築構法、建築生産に関わる研究を行っています。
情報化に加えて職人不足や機械化など、建築生産を取り巻く環境は大きく変化していますが、今後どのように建築をつくっていくかを考えています。

以下、主な研究テーマを3つに分けて説明しています(1.歴史、2.実態、3.開発)。下の方にゼミの進め方なども書いています。

1.建築構法・生産史

 高層ビルやプレハブ住宅を対象に建築構法や生産がどのように変わってきたかを調べています。高層ビルにしてもプレハブ住宅にしても都市景観や生活環境に与える影響は大きいのですがヒロイックな建築家設計の建築と比べると、あまり調べられていません。現在のロボットやAIといった動きを見ても過去の取り組みから学ぶことは多いと感じています。
 教員の考えてることは、note(リンク) の記事や建築雑誌2020年3月号などを読んで参考にして下さい。現在はプレハブ住宅(amazonリンク)、高層ビルの施工、曲面型枠施工、木造構法合理化等の変遷を調べています。

高層建築施工の連載(建築士2019年2月号)

軽井沢に残るセキスイハウスA型

2.現状・実態調査

 現場や工場に出かけて、建築がどのようにつくられているのか調べています。特に興味のあるのは職能・職域の変化です。例えば、施工図や揚重など施工会社担っていた仕事が協力会社に移るといった変化(論文リンク)や設計段階から施工者が協力するような新しい動きに注目しています。工場に行ったりする雰囲気は研究室のブログ(リンク)等参考にしてください。海外で外国人技能者や解体材の再利用、新しい木質化構法の生産の実態調査も行っています。

 下は2023年度の調査から、外国人ワーカーキャンプ(タイ)と複雑曲面の木質化構法(スウェーデン)です。

 研究室の何人かのメンバーで、木材、ガラス、金属など色々な素材を曲げる工場にお邪魔した特集記事も作成しました。工場を見たり、職人さんの話を聞いて、世の中こうなってるんだということが分かります。

3.開発

 設計の情報をダイレクトに施工に反映するような工法の開発や、職人の動きを効率よく把握する技術の開発などを行っています。下写真は自由曲面型枠の実験の様子です(論文リンク)。他にも職人さんにセンサをとつけたり(論文リンク)、レゴの設計情報を効率よく伝える研究をしています。

最近は修士の学生が自分で道具をつくって板を曲げて複雑形状を実現したパビリオンの制作を行いました。これは道具の歴史や曲げ加工の実態調査を踏まえて制作したものです。他にも、構造の佐藤淳研究室と一緒に膜テンセグリティの実大制作(下動画)など行っています。

興味ある人は下のアドレスにご連絡ください。
ゼミの日程お伝えするので参加していただいて大丈夫です。2週間に1回、金曜午前にオンラインと対面のハイブリッドで実施しています。

学外の研究室や企業と月1回程度の研究会を実施しながら進めている研究が多いです。関心のある研究会に参加しながらテーマを決めていくことが多いと思います。
院試の説明会等の情報はツイッター@gonnolabでも配信します。
博士・研究員等で個別の相談(週2,3日働きながら研究したい、ポスドクしたい等)が必要でしたらまずはメールでご連絡ください。