権藤研究室のテーマは建築構法と建築生産です。
構法とは建築のモノとしての構成方法です。中でも、ある時代や地域の建築や住宅について、構法にどのような特徴が見られるか、その特徴が地域の技能者のレベルや材料流通といった生産システムとどのように関係しているかや、つくる方法や過程に合わせてどのような構法が考えられるかに関心があります。
具体的には、(1)構法や生産がどのように変わってきたかに関する技術史的な研究で、プレハブ住宅や高層ビル、情報化を対象とする研究、(2)構法や生産の現状や実態に関する研究で、世界各地の木造建築や外国人技能労働者を扱う研究、(3)新しいつくり方や材料の資源循環を取り入れた新しい構法や施工法の開発の研究、の3点を行っています。もう少し詳細な情報はこちらをご覧ください。
なお、権藤准教授は、東京大学建築生産マネジメント寄附講座の特任准教授も兼任しています。ケンチクセイサンマネジメントキフコウザは、建設市場の縮小、建設労働者の減少、国際化といった変化に対して、今後の建築生産のあり方を探るとともに、将来の建築生産の担い手に対して、建築生産の魅力を伝えることを目的に、2017年4月、大手建設会社5社の寄付によって東京大学に設置されました。